管理番号 | 新品 :06959830 | 発売日 | 2024/06/25 | 定価 | 203,000円 | 型番 | 06959830 | ||
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前所有者様のお話ではもともと平成5年前後くらいに取得した特別保存刀剣鑑定書が付属していたようですが、過去に紛失されてしまったようであります。こちら新刀名工津田近江守助直の豪快で繊細なお刀となります元幅3.4cmと圧巻かつ見事な涛乱刃希にみる一振となります
大坂新刀を代表する近江守助直は、寛永十六年に江州野州郡高木村に生まれ、名は孫太郎と云います。大阪に出て二代助廣に入門。後にその助廣に妹婿となり、延宝三年より津田性冠し、同名を切り添えるようになります。刻銘は、近江国助直、近江守助直、近江守高木住助直、津田近江守助直、津田近江守助直 江州高木などと切ります。作風は師、助廣の創始した濤乱刃を得意とします。他に互の目乱れや湾れや、直刃も焼きますが、そのいずれもが上手で一般的に匂が深く小沸がよくつき、匂口が明るく冴えるもので、中には師の助廣に迫る作もあります。作刀にみる年紀は、寛文八年が最も古く、元禄六年彼が五十五歳の時の作が最終となります。
本作、地肌は杢目肌で刃文は得意の涛乱刃を見事に焼き上げており、元焼出しあり、焼刃深く、小沸付き、足入り、刃中湯走り砂流し入る等美しき働きが見受けられ、匂い口もよく締まり、刃明るく冴える生ぶ茎傑作刀となっております!!
目視の限りハギレ/刃こぼれ/膨れ等はなく現状のままで鑑賞頂けるものかと存じます。
これぞ涛乱刃、元幅約3.4cm豪壮刀!新刀上々作大業物!大阪新刀代表名工『津田近江守助直/江州高木天和三年八月日』の出世が楽しみな本作をどうぞこの機会をお見逃しなくご検討頂きたく存じます。
宜しくお願い申し上げます。
元 幅:約3.4cm
元重ね:約0.8cm
先 幅:約2.6cm
先重ね:約0.7cm
刀身重さ:649.3g
【津田近江守助直/江州高木 天和三年八月日】
刃文・・・涛乱刃
地肌/杢目肌
鎬造り(庵棟)
ハバキ/銀無垢地一重
茎鑢目/生ぶ茎 目釘孔一個 筋違い鑢
帽子/掃き掛け心で棟よりにやや深く返る
鎬造り・・・日本刀の造り込みの一。刃と峰との中間よりやや峰よりに鎬をつけたもの
足・・・刃文に現われる働きのひとつ。刃縁から刃先に向けて沸や匂いが線状に連らなる模様
湯走り・・・日本刀の沸(にえ)で、凝ってしずくのような斑点になっているもの
砂流し・・・焼入れの際、刃中に現れる沸の働きの一つ。刃に沿って沸が線状に連なる様を、河原の水辺の砂が流されて描かれた模様に例えてこのように呼ぶ(2023年 5月 13日 14時 52分 追加)※半年間のお約束で刀剣館の方に展示しており本日帰ってまいりましたので登録証の方画像追加させて頂きました。