管理番号 | 新品 :59143677 | 発売日 | 2024/06/25 | 定価 | 30,000円 | 型番 | 59143677 | ||
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カテゴリ |
カテゴリアンティーク、コレクション印刷物その他状態傷や汚れあり(詳細)三越呉服店の広告用ポスターは、明治から大正そして昭和初期にかけて活躍された多くの画家やグラフィックデザイナー
岡田三郎助、橋口五葉、杉浦非水、平岡権八郎 等の作品で有名です。
出品したポスターは、波々伯部金州(捨四郎)の作品です。
金州は、石版(リトグラフ)画家で1862年~1930年(文久2年~昭和5年)明治から大正にかけて、三間印刷の画工として、三越呉服店の「諒闇(りょうあん)に入る」など美人画ポスターを多数手がけました。
通常の石版は、画家が描いた原案を研かれた石版石(石灰岩)に石版画家が描き印刷します。
波々伯部金州は、自信が石版石に描写したものをそのまま紙に刷ることができるため、他の美人画と比べるとより細かいところまで鮮明に印刷されている様に思います。
コンディション
品名三越呉服店 美人画ポスター
作画波々伯部金州
発表年明治末期から大正3年
印刷所東京三間印刷所
大きさ縦106cm×横75cm
ポスターの上と下に鉄のアームがあり、その中央に吊り下げ用の紐が付いています。(画像4・9)
ポスターの裏に一部 赤茶色の筋が見られのは、ポスターを丸めて保管されていたためアームの錆が紙に着いたためです。(画像9)
当時の広告用ポスターは、店先などに吊り下げていたため紙質は丈夫で厚く、上下の鉄のフレームでポスターを支えていました。
ポスター左り側面下にシワ、チジレ、数ミリの欠損が見られ、その裏面に破れ等の補修と補強のため和紙の帯をあてがいその上に紙が貼り付けてあります。(画像5・8)
100年以上前に刷られたものですが、目だった折れ
や鋲の跡は無く、髪の毛の繊細さや顔の表情、着物の絵柄などが鮮明に残っており、細部まで美しさが保たれています。
ポスターを見ると右側に「三越呉服店」と控えめに記されており、広告というより鑑賞用の美しい絵画だったのでしょうか。
初期のポスターの絵柄に美人画が多いのは、こうした理由からでしょう。
婦人が手にしている雑誌の名は「三越タイムス」となっています。
三越呉服店が発刊している雑誌のタイトルは、過去3回変わっています。
①発刊当初は「時好(じこう)」で、1900年(明治33年)~1908年(明治41年)
②2回目が「みつこしタイムス」で、1908年(明治41年)~1914年(大正3年)
③3回目が「三越」で、1911年(明治44年4月)~?
この雑誌のタイトルが、漢字で書かれている「三越」とカタカナで書かれている「タイムス」が合わさって出来ています。
このことは、①~③の雑誌名の変遷から恐らく今回出品したポスターの制作年が、
1911年(明治44年4月)から1914年(大正3年)
の間に刷られたと考えられます。
完璧な状態の物をお求め方、神経質な方はご遠慮して下さい。
また、出品者個人のため領収書は発行しておりませんのでご了承願います。
商品は表側に和紙を敷き、丸めてダンボール製ポスターケースに入れサイズ120で発送致します。