アコギ　Martin OO-42 1930年製　プリオー

滅多にお目にかかることのできないバックスタンプ期の希少な"OO-42"。1930年製VINTAGE品です。整った杢目のアディロンダックスプルーストップ、中心の本柾目から外側にかけてエキゾチックに杢目の広がったハカランダサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板、エボニーブリッジ(リプレイス)、スロテッドヘッド、3-on-plateエングレイヴドペグ、ハカランダヘッド天神板、バックスタンプロゴ、ショートパターンスノウフレイクス指板インレイ、アバロン&ウッドパーフリング、クリーミーなアイボロイドバインディング&ペグボタン、モザイクバックストリップ、スキャロップドXブレイシング、ニトロセルロースラッカーフィニッシュ。ピラミッドブリッジからダウンベリーへ、シェラック塗装からラッカー塗装への移行期に当たる過渡期の本器。90年以上も前の個体にもかかわらず、普遍的な魅力を放つこの完成されたデザインに気品高さを感じさせます。豊かなレンジ感を持つサウンドで、爪弾いた瞬間その煌びやかで包容力のあるノスタルジックな響きに包まれる感覚は流石の一言。ネックリセットが施されており、ヒール部分にやや濃いめのブラウンに着色が施されたタッチアップ跡があるため、クラック修正が施された可能性があります。ヒールにかかる付近の１弦側サイドのクラック修正、６弦側サイドのふくらみが強い箇所に9cmほどのオーバル形状のパッチ加工が施されていますが、杢目に合わせた綺麗な修正が施されており外観にも自然な仕上げで、勿論使用にも全く支障はありません。フレットはTフレットに交換、指板サイドのバインディングとブリッジはネックリセットに合わせリプレイスされています。ヘッド、ネック裏、サイド&バックには全体的に軽微なオーバーラッカーが施されています。トップには部分的なオーバーラッカー程度で表裏には割れなどのクラックがなく、また、希少なオリジナルピックガードが残っている点も高評価なポイント。良い楽器だからこそしっかりと費用をかけ、修理され長い年月愛用されてきた逸品です。手入れが多いためこの年代の同個体では絶対に手に入れられないお買い得な価格ですが、それだけプレイコンディションも整えられており、現代の音楽ジャンルでも使いやすいセッティング。コレクションとしても、キズを気にせず弾き込みたい良質なビンテージとしてもオススメの1本です。